三輪 主恭
Kazuyasu Miwa
Baritone
プロフィール
長崎市出身。故・新圭子、木村俊光の各氏より指導を受けたのち、昭和音楽大学へ進学。給費生として学費免除され、テレサ・ベルガンサ、ウィリアム・マッテウッツィ、ダンテ・マッツォーラ、堀内康雄など、国内外最高峰の演奏家よりレッスンを受講。声楽および発声法を中川順子氏に師事、イタリアではレリオ・カピルーピ氏に師事した。
第1回バーゼル国際新人音楽オーディション合格、審査員賞。第3回バーゼル国際声楽コンクールプロフェッショナル部門第2位、特別審査員Vasselina Kasarova氏より「イタリアの伝統的な発声技術を持ち、プロフェッショナルな演奏」と評され100点満点中97点を獲得、日本人として初めてベストオペラ賞を授与された。その後、東京オペラシティにおける受賞者披露公演に出演者として選抜。
オペラ歌手としては、これまで『カルメン』『ラ・ボエーム』『椿姫』『愛の妙薬』『ラ・ファヴォリータ』など、多くの公演にプリモ・バリトンおよびメインキャストとして出演。特に歌劇『ノンノ』における海鵜役の悪魔的、トリックスター的な立ち回りと『アドリアーナ・ルクヴルール』ミショネ役における演技、歌唱が、音楽現代、音楽の友、さっぽろ劇場ジャーナルなどの音楽誌、および各紙新聞で絶賛される。第1回hitaruオペラプロジェクト『フィガロの結婚』では主演・フィガロ役を務め、豊かな声量と端正な歌唱との両立が高く評価された。また、ベートーヴェンの第九交響曲のソリストとして定評があり、札幌交響楽団との共演を重ねるほか、北海道大学交響楽団100周年記念演奏会における秋山和慶氏との共演は全国配信され、好評を博した。2022年4月、札幌コンサートホールKitaraにて初のソロ・リサイタルを開催。そのほか東京、広島、長崎など、全国規模で演奏活動を展開している。また、ミュージカル『リア王』や芥川賞作家山下澄人による新作戯曲『せかいのはじまり』への出演、朗読、ナレーション、音楽誌へのエッセイ寄稿など、活動は多岐にわたる。